Rainbow moon...
「笑ったり泣いたり…忙しい奴だな(笑)」

そういう空冬も笑ってる。
私は…空冬が幼馴染で…ずっとそばにいてくれて本当に良かった。その気持ちでいっぱいだった。
昔はよく喧嘩したっけ。
しかも一緒にご飯食べに行った時に空冬のカレーのお肉が私より多かったとか家族で遊園地に行った時好きな色の観覧車に乗れなかったとかすごくしょうもない事で…笑

その度に私が不貞腐れるから「もー、しょうがねぇな」っていつも変えてくれる優しい空冬。そんな空冬が昔から大好きだったんだな。

「熱出てきついんだろ?今日はゆっくり休みな?
俺も久しぶりの部活休みだけど身体なまりそうだからランニング行ってくるわ。なんかあったら連絡して?じゃあ、またな〜」

通話が終わった途端喪失感とだるさで一瞬で気を失った。
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