Rainbow moon...
後悔しても遅い。ごめんねを言うタイミングもなく、空冬は行ってしまった。

いつも、少しでもキツかったら荷物持ってくれたりそばにいてくれたりして常に一緒だったから空冬に甘えてる部分が沢山あるのは分かってる。
でも、なんていうかこれとそれとは別なんだ。
上手く言い表せないけど⋯。

本当は1人で病院に行けるわけでもなく⋯行けたとしても待合室で待つ時間に隣に空冬がいてくれたら気が楽になることも分かってる。でも、空冬怒らせちゃった。
はぁ。ほんとに最悪。

そんなことを考えている内に時間も刻一刻と迫ってる。
先月は本当に行きたくなさすぎて時間守らなかったけど、さっき空冬が「姉ちゃんだってどうやったら普通に生活できるか考えてくれてる」って言ってたから⋯今日は迷惑かける訳にはいかない。
気持ちは全然乗らないけどちょっと小走りになりながら病院に向かうことにした。
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