大好きだから私はあなたを忘れた
突然の
なんとか約三十分間の沈黙を耐え続け、駅についた。
瑠奈と帰るときは、通っていた小学校が瑠奈のほうが遠いから、私が先に家につく。
駅からだったら蓮馬の家のほうが近いから、蓮馬がいなくなったら一人だ。
一人で帰ることは、最近なかったから変な感じ。
………また嫌な沈黙が続く。
私は誰かといる時、しーんとした雰囲気になるのが苦手。
なんか、私と喋るのが興味ないみたいで。
一言も交わすことなく、蓮馬の家が見えてきた。
蓮馬の家は屋上がある。
その屋上で、男の子数人が遊んでいた。
「蓮馬の家、誰か遊んでる」
蓮馬は私が指を指した方向を見ると、 少し顔が曇った気がした。
「ああ、弟の友達だ」
声のトーンが、いつもと違う。
「苦手?」
「え?」
「あの人」
蓮馬は少し間を空けてから言った。
「……あいつ、非常識なんだよ」
「へぇ」
なにがあったのかは知らないけど、嫌なことを思い出すような表情をしたので、もうその話題には触れないようにした。
分かれ道のところまで来てしまった。
もう一緒に帰れるのは終わりか、と少し寂しくなった。
「じゃあね」
「……」
私が声をかけても、返答はなく、ただ前を向いている。
それに立ち止まるし。
瑠奈と帰るときは、通っていた小学校が瑠奈のほうが遠いから、私が先に家につく。
駅からだったら蓮馬の家のほうが近いから、蓮馬がいなくなったら一人だ。
一人で帰ることは、最近なかったから変な感じ。
………また嫌な沈黙が続く。
私は誰かといる時、しーんとした雰囲気になるのが苦手。
なんか、私と喋るのが興味ないみたいで。
一言も交わすことなく、蓮馬の家が見えてきた。
蓮馬の家は屋上がある。
その屋上で、男の子数人が遊んでいた。
「蓮馬の家、誰か遊んでる」
蓮馬は私が指を指した方向を見ると、 少し顔が曇った気がした。
「ああ、弟の友達だ」
声のトーンが、いつもと違う。
「苦手?」
「え?」
「あの人」
蓮馬は少し間を空けてから言った。
「……あいつ、非常識なんだよ」
「へぇ」
なにがあったのかは知らないけど、嫌なことを思い出すような表情をしたので、もうその話題には触れないようにした。
分かれ道のところまで来てしまった。
もう一緒に帰れるのは終わりか、と少し寂しくなった。
「じゃあね」
「……」
私が声をかけても、返答はなく、ただ前を向いている。
それに立ち止まるし。