大好きだから私はあなたを忘れた

幸せの崩壊

私は今、めっちゃ幸せ。

どれくらい?って言われても、わかんない。

前、蓮馬と席が隣になったのと比べ物にならないくらい。

蓮馬とイベント会場をまわった時の何倍も、何十倍も何百倍も何千倍も。

私は、宇宙一幸せだと自信をもって言える。

こんな幸せなことある?


私はいつの間にか、自分の家に向かって歩きだしていた。


目の前には信号がある。

大きめの道路を横切る感じで渡るから、信号が青の時間より赤の時間のほうが多い。

長い長い信号が青になるのを待った。

長い時が過ぎて、やっと青に変わったので、横断歩道を歩き出した。



横に、大きなトラックがいたのは、私の視界には入っていなかった。

私のすぐ横に来るまでは。


気付いたのとほぼ同時に、衝撃が走って、視界が真っ暗になった。
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