大好きだから私はあなたを忘れた
どうして
佐野瑠奈side
ついさっき、玲衣と、玲衣の好きな人、蓮馬くんを置いて学校を飛び出してきた。
玲衣も蓮馬くんも、あまりにも鈍感で。
玲衣と蓮馬くんの関係性を表すなら、『両片思い』の状態。
お互いに好きなのに、まだ思いを伝えていないこと。
だから、二人とも自分は片思いしているって思ってるけど、誰から見ても、正真正銘両思い。
そのことに早く気付いてほしくて、玲衣と蓮馬くんが二人で帰るように仕向けた。
玲衣たちが見えなくなる寸前、一瞬だけ振り返ると、二人で歩いていたから、今も一緒に帰っているんだろう。
私は走って、少し違う方向に向かい、ブランコに乗っていた。
私はこれまで漕いでいたブランコから、ブランコを止めずにひょいっとジャンプして着地した。
振り返るとブランコはまだ揺れている。
さすがに次の電車は逃すわけにはいかないから、駅の方向へと歩き出す。
ブーッブーッ
少し歩いたところで、かばんに入れていたスマホが鳴った。
電話が切れる前に出ようと、必死にかばんの中をあさった。
画面が光っていたから、すぐに見つけられた。
画面を見てみると、玲衣からの着信だった。
蓮馬くんとのことを報告してもらわなくちゃ。
私はそう思い、電話に出た。
玲衣も蓮馬くんも、あまりにも鈍感で。
玲衣と蓮馬くんの関係性を表すなら、『両片思い』の状態。
お互いに好きなのに、まだ思いを伝えていないこと。
だから、二人とも自分は片思いしているって思ってるけど、誰から見ても、正真正銘両思い。
そのことに早く気付いてほしくて、玲衣と蓮馬くんが二人で帰るように仕向けた。
玲衣たちが見えなくなる寸前、一瞬だけ振り返ると、二人で歩いていたから、今も一緒に帰っているんだろう。
私は走って、少し違う方向に向かい、ブランコに乗っていた。
私はこれまで漕いでいたブランコから、ブランコを止めずにひょいっとジャンプして着地した。
振り返るとブランコはまだ揺れている。
さすがに次の電車は逃すわけにはいかないから、駅の方向へと歩き出す。
ブーッブーッ
少し歩いたところで、かばんに入れていたスマホが鳴った。
電話が切れる前に出ようと、必死にかばんの中をあさった。
画面が光っていたから、すぐに見つけられた。
画面を見てみると、玲衣からの着信だった。
蓮馬くんとのことを報告してもらわなくちゃ。
私はそう思い、電話に出た。