大好きだから私はあなたを忘れた
「ラッキー。座ろ!」
瑠奈がそういうから、いすに向かって歩いていく。
「……あ」
空いていたいすの後ろに座っていたのは人とぱちんと目が合って、反射的に声が出る。
私の目線の先にいたのは、蓮馬だった。
スマホを片手に、足を組んで座っていた。
「よ」
「おはよ」
短い挨拶に短く返すと、蓮馬はすぐに目線を下に戻す。
どきどきしているのを抑えながら、瑠奈といすに座った。
瑠奈が、座ると同時にかばんからスマホを出していじりだした。
何をしてるんだろうと思っていると、私のスマホがピコンとなった。
スマホを取り出して開いてみると、『よかったね』と瑠奈からメッセージが来ていた。
顔を上げて瑠奈を見ると、いたずらっ子のようにニッと笑った。
こうやって、相手に聞こえないように言ってくれてホッとする。
もし聞こえてたりなんかしたら恥ずかしくて電車の窓から飛び出しちゃう。
電車の時間は、約三十分くらい。
いつもは私からぺちゃくちゃ喋りまくるのに、後ろの存在が気になりすぎて、瑠奈の言葉に小さく頷いたり、答えたりすることしかできなかった。
『もっとしゃべりなよ』とメッセージが来たけど、『絶対むりっ!』とだけ返した。
瑠奈がそういうから、いすに向かって歩いていく。
「……あ」
空いていたいすの後ろに座っていたのは人とぱちんと目が合って、反射的に声が出る。
私の目線の先にいたのは、蓮馬だった。
スマホを片手に、足を組んで座っていた。
「よ」
「おはよ」
短い挨拶に短く返すと、蓮馬はすぐに目線を下に戻す。
どきどきしているのを抑えながら、瑠奈といすに座った。
瑠奈が、座ると同時にかばんからスマホを出していじりだした。
何をしてるんだろうと思っていると、私のスマホがピコンとなった。
スマホを取り出して開いてみると、『よかったね』と瑠奈からメッセージが来ていた。
顔を上げて瑠奈を見ると、いたずらっ子のようにニッと笑った。
こうやって、相手に聞こえないように言ってくれてホッとする。
もし聞こえてたりなんかしたら恥ずかしくて電車の窓から飛び出しちゃう。
電車の時間は、約三十分くらい。
いつもは私からぺちゃくちゃ喋りまくるのに、後ろの存在が気になりすぎて、瑠奈の言葉に小さく頷いたり、答えたりすることしかできなかった。
『もっとしゃべりなよ』とメッセージが来たけど、『絶対むりっ!』とだけ返した。