大好きだから私はあなたを忘れた
「あ!ねえちょっと」

私が言ってもお構いなしにもくもくと答えを写していた。

その子供みたいな様子に、笑いをこらえていると、蓮馬がキッと睨んで、「なんだよ」と呟いた。

その姿も愛おしくて、ずっと蓮馬を見ていたくなった。

さすがにそんなことをしたら変な人と思われてしまうので、それは我慢しておく。


席が隣じゃないとこんなこともなかったんだろうなと思って、これからの学校生活が無性に楽しみになった。

誰かに、学校楽しい?と聞かれても堂々と楽しい!と言える自信があった。

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