たまさか猫日和
ツンデレ猫
「黙れビンボー人!」
の声に振り返った。
「え?今のキミ?」
「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ…」
そう言いながら近づいてきたのは、若い猫だった。洋猫が入っているのか、若干長毛の黒猫だ。首輪があるということは、飼い猫か。
黒猫は、私の足に思いっきり体をこすりつけた。
「俺はお前みたいヤツに興味ないんだ」
「そ、そうなの?」
「しかたなしに!相手してやってんだ!」
むっちゃゴロゴロしてるけど、言ってることはハラスメントで意味が分からない。なんて可愛いのか。
「誰にでもシッポ振りやがって、このアマ」
「ハイ、スミマセン」
「アバズレめ」
「ハイ、仰っしゃるとおりデス」
「暑苦しい奴め!」
「夏ですから、エエ」
完全なるSMプレイだ。
でも甘えてくるんだから仕方ない。
もうお腹なんか出しちゃってぇモフモフなんだから〜
「うっふっふっふっふ〜」
「また猫なの?」
そこに、渚ちゃんが立っていた。
買い物帰りらしく、大きな買い物袋を両手に下げている。
私はソロソロと立ち上がった。
「ツンデレでむちゃくちゃ可愛いんだもん」
「どー見てもデレデレだよ」
ああ、そう見えるのか。
そりゃそうだね。
「一個、持つよ」
「ありがとう」
腹を見せたままの黒猫に別れを告げて、渚ちゃんと一緒に歩き出した。
「どっか遊びに行かないの?」
「行くよ。キャンプも行くし、USJも行くし」
「いいね~」
「智美ちゃん、どっか行かないの?」
「どっかねぇ・・・お店の子は地方出身が多いから、お盆と正月はなるべく譲ってるんだよね」
「じゃあ9月になったら休むの?」
「9月になると台風が来ちゃうでしょ。10月になると繁忙期が来ちゃうでしょ。11月になると冬物商戦が始まるでしょ。12月になるとクリスマスバーゲンが始まるでしょ。1月は福袋と新春セール。だから2月だね!」
智美ちゃんが憐れむような目で、私を見た。
の声に振り返った。
「え?今のキミ?」
「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ…」
そう言いながら近づいてきたのは、若い猫だった。洋猫が入っているのか、若干長毛の黒猫だ。首輪があるということは、飼い猫か。
黒猫は、私の足に思いっきり体をこすりつけた。
「俺はお前みたいヤツに興味ないんだ」
「そ、そうなの?」
「しかたなしに!相手してやってんだ!」
むっちゃゴロゴロしてるけど、言ってることはハラスメントで意味が分からない。なんて可愛いのか。
「誰にでもシッポ振りやがって、このアマ」
「ハイ、スミマセン」
「アバズレめ」
「ハイ、仰っしゃるとおりデス」
「暑苦しい奴め!」
「夏ですから、エエ」
完全なるSMプレイだ。
でも甘えてくるんだから仕方ない。
もうお腹なんか出しちゃってぇモフモフなんだから〜
「うっふっふっふっふ〜」
「また猫なの?」
そこに、渚ちゃんが立っていた。
買い物帰りらしく、大きな買い物袋を両手に下げている。
私はソロソロと立ち上がった。
「ツンデレでむちゃくちゃ可愛いんだもん」
「どー見てもデレデレだよ」
ああ、そう見えるのか。
そりゃそうだね。
「一個、持つよ」
「ありがとう」
腹を見せたままの黒猫に別れを告げて、渚ちゃんと一緒に歩き出した。
「どっか遊びに行かないの?」
「行くよ。キャンプも行くし、USJも行くし」
「いいね~」
「智美ちゃん、どっか行かないの?」
「どっかねぇ・・・お店の子は地方出身が多いから、お盆と正月はなるべく譲ってるんだよね」
「じゃあ9月になったら休むの?」
「9月になると台風が来ちゃうでしょ。10月になると繁忙期が来ちゃうでしょ。11月になると冬物商戦が始まるでしょ。12月になるとクリスマスバーゲンが始まるでしょ。1月は福袋と新春セール。だから2月だね!」
智美ちゃんが憐れむような目で、私を見た。