たまさか猫日和
捕獲器に餌を設置して、上からタオルを掛けておいた。
こうした方が入りやすい。
「これからメシ?」
「そうなの」
「俺、作っといてやるよ。少し休めよ」
「ええー良いのかなー。ではヨッコラショ」
「炒飯でいい?」
「イイネ、炒飯。Goodだね」
アタマからっぽな受け答えをしながら、ソファーでスマホを開く。
ホントだ。メッセージも着信入ってた。
バッグからタンブラーを取り出し、コーヒーを飲んだ。
「今からコーヒー?」
振り向きにせず、海星が言う。
「もうコーヒーで眠れない時代は終わった」
「俺もだな」
言ってるそばから眠い。
この忙しさが、あと三ヶ月か。
「いつも疲れた顔して。転職しないのか?」
「どうかな。今さら考えられないな。海星は前の仕事辞める時、かなり迷った?」
「もったいないって言われたけど、もう次の年で転勤だったし、あんないつ帰れるか分らない仕事に、渚を連れてくのは無理」
「そっか。戻りたいって思ったりする?」
「もうないな。店の仕事で発注ミスったとこで『シマッタ』程度だろ。あの仕事はシマッタが許されないからな」
こうした方が入りやすい。
「これからメシ?」
「そうなの」
「俺、作っといてやるよ。少し休めよ」
「ええー良いのかなー。ではヨッコラショ」
「炒飯でいい?」
「イイネ、炒飯。Goodだね」
アタマからっぽな受け答えをしながら、ソファーでスマホを開く。
ホントだ。メッセージも着信入ってた。
バッグからタンブラーを取り出し、コーヒーを飲んだ。
「今からコーヒー?」
振り向きにせず、海星が言う。
「もうコーヒーで眠れない時代は終わった」
「俺もだな」
言ってるそばから眠い。
この忙しさが、あと三ヶ月か。
「いつも疲れた顔して。転職しないのか?」
「どうかな。今さら考えられないな。海星は前の仕事辞める時、かなり迷った?」
「もったいないって言われたけど、もう次の年で転勤だったし、あんないつ帰れるか分らない仕事に、渚を連れてくのは無理」
「そっか。戻りたいって思ったりする?」
「もうないな。店の仕事で発注ミスったとこで『シマッタ』程度だろ。あの仕事はシマッタが許されないからな」