シロツメクサの優しい約束〜いつか君を迎えに行くよ〜
甘い声をもらす私をさらなる快感へと導くように、征司は今まで蓄積していた私への想いをぶつけていった。彼の唇が、指が、私の名を呼ぶ囁き声が、優しいけれど激しく狂おしいほどの熱を持って、私の体中を愛していく。

征司への気持ちを伝えようとして、私は止められない吐息の合間に途切れ途切れの声で囁いた。

「征司君、好きよ……」

「みちえちゃん、俺もだよ。好きだ」

そう言うと、征司は私に痺れるような絶頂を与えた。

それを繰り返し与えられた私は、すがるように征司の腕に手を伸ばした。

「お願い、もっと深い所で繋がりたいの。今まで空いていた隙間を、征司君で埋めて」

「みちえちゃん……。好きすぎてどうにかなりそうだよ」

そう言って準備を終えた征司は、まだ誰も受け入れたことのない私の中の奥深くまで、ゆっくりと入り込んでいった。

「あぁ……っ……」

初めての感覚に体の奥が震えた。

征司が私を気遣うように少しずつ動く。その度に痛みを感じはしたけれど、次第に言葉にできないほどの快感に支配され始めた。

セックスがこんなに気持ちのいいものだったなんて――。

その悦びにのぼせてしまいそうな頭でそんなことを思っていたら、征司が囁いた。

「気持ちいい?」

「……うん。こんな感覚、初めて知った。征司君も気持ちいい?私、ちゃんと応えられてる?」

「うん。俺を受け入れてくれてるよ。ありがとう」

征司はそう言うと、私の体の奥までぐっと貫いた。

「あっ……っ……。これからも、私だけを、見てくれる?」

「もちろんだよ。俺が愛しているのは、こんな風に愛したいのは、みちえちゃんだけなんだから」

そうして私たちはその後も幾度も愛し合い、その度に絶頂を共に迎えては幸福感に酔いしれた。

心地よい気だるさを感じながら、私は征司の腕の中で囁いた。

「――本当に迎えに来てくれたね」

「だって、あの時約束したでしょ。遠回りしたけど、やっと叶ったよ」

征司は甘い笑みを浮かべると、私をぎゅっと抱き締めた。
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