雨の日は貴方を想い出します
お父さんとお母さんが迎えてくれた。
拓也くんは、
「お父さん、お母さん、10年も待たせてしまってすいませんでした。これからは活動拠点を日本に移して、葵と共に、これからの人生を歩んで行きたいと思ってます。俺の隣には葵が必要なんです、なので、葵さんと結婚させてください」と言った。
驚いたのは、私もだけど、お父さんとお母さんも一緒だった。
「長く待たせ過ぎよ、私なら無理だったわ。きっと」とお母さん、
「2人が幸せになるんなら、それでいい」とお父さんは意外と冷静にシンプルに受け入れてくれた。
そして、私たちはこの時、婚約をした。
その後は、楽しく皆で食事して盛り上がった。
その後、私は拓也くんを部屋に招いた。
たくさん話したいことがあった。
10年でほんとに色々あって。何から話して良いか、わからないくらい。
店長と色々した話をしたんだけど、拓也くんが少しずつ不機嫌になっていく。
「でね、」と私が言いかけたとき、
「もういいよ、店長の話は!」と止められてしまった。
「えっ、なんか、怒ってる?ゴメンね」と私が言うと、
「怒ってるてことはないんだけど、俺がいない間も店長のお陰で楽しく過ごせてたんだなと思うとちょっと嫉妬しちゃって。まあ、10年も待たせた俺が悪いんだけど」と顔を赤くして言う拓也くん。
なんかちょっと可愛いなんて、思っちゃった。
「拓也くんは、10年も海外にいてそーゆうこと無かったの?」と私は聞いてしまう。
「あったら、どーしてたよ?俺はずっと、葵だけが好きなんだ。葵を、想うと頑張れたし、葵がいてくれたから、今の俺がいる。葵に出逢ってなかったら、夢叶えてなかったと思うし」と拓也くんは言う。
ズルい。拓也くんは、私のこと、過大評価しすぎてるわ。
けど、拓也くんがここまで想ってくれてるってわかって嬉しかった。
「私もだよ。拓也くんがいてくれたから、諦めずに今も作品書けてるんだ」と私が言うと、
拓也くんはそっかと笑ってくれた。
「あ、ねぇ、拓也くん、私の作品見て欲しい。これ、拓也くんに見て欲しくて」と私は言って仕上がったばかりの作品を渡した。
椅子に座って拓也くんは読み始めた。
そんな様子を私はベットに座って眺めていた。
「どうかな?」と私が言うと、
「葵らしさがでてるし、凄く良いよ!もしさ、これがさ本とかになって話題になったら、俺がこれを元に映画作るわ」と拓也くんは言ってくれた。
「ほんとに?お世辞とかじゃなくて?」と私が言うと、
「当たり前だろう。内容良すぎ!」と拓也くんは言って、私の頭を撫でてくれた。
拓也くんにそう言って貰えたことで、私は自信になった。
そして、この作品を応募することにした。
この日、拓也くんは私の部屋に泊まっていた。
次の日、私はこの作品を応募に出した。
コピーをして、店長にも渡して。
店長も、凄くいい!と喜んでくれた。
後日、連絡が来た。
書籍化して貰えることになり、私はこの作品がデビュー作となった。
数年後には、映画化が決まり、拓也くんが担当をしてくれた。
映画化のエンドロールに、原作津島葵、監督、杵築拓也2人の名前が載った。
私は凄く嬉しかった。
拓也くんと共作のような気がして。
このことがきっかけとなり、ウチの古書店も人気となった。
そんな古書店で私は今も働きながら、執筆を続けている。
旦那になった拓也くんのとなりで。
拓也くんは相変わらず人気の監督へとなっていった。
END
拓也くんは、
「お父さん、お母さん、10年も待たせてしまってすいませんでした。これからは活動拠点を日本に移して、葵と共に、これからの人生を歩んで行きたいと思ってます。俺の隣には葵が必要なんです、なので、葵さんと結婚させてください」と言った。
驚いたのは、私もだけど、お父さんとお母さんも一緒だった。
「長く待たせ過ぎよ、私なら無理だったわ。きっと」とお母さん、
「2人が幸せになるんなら、それでいい」とお父さんは意外と冷静にシンプルに受け入れてくれた。
そして、私たちはこの時、婚約をした。
その後は、楽しく皆で食事して盛り上がった。
その後、私は拓也くんを部屋に招いた。
たくさん話したいことがあった。
10年でほんとに色々あって。何から話して良いか、わからないくらい。
店長と色々した話をしたんだけど、拓也くんが少しずつ不機嫌になっていく。
「でね、」と私が言いかけたとき、
「もういいよ、店長の話は!」と止められてしまった。
「えっ、なんか、怒ってる?ゴメンね」と私が言うと、
「怒ってるてことはないんだけど、俺がいない間も店長のお陰で楽しく過ごせてたんだなと思うとちょっと嫉妬しちゃって。まあ、10年も待たせた俺が悪いんだけど」と顔を赤くして言う拓也くん。
なんかちょっと可愛いなんて、思っちゃった。
「拓也くんは、10年も海外にいてそーゆうこと無かったの?」と私は聞いてしまう。
「あったら、どーしてたよ?俺はずっと、葵だけが好きなんだ。葵を、想うと頑張れたし、葵がいてくれたから、今の俺がいる。葵に出逢ってなかったら、夢叶えてなかったと思うし」と拓也くんは言う。
ズルい。拓也くんは、私のこと、過大評価しすぎてるわ。
けど、拓也くんがここまで想ってくれてるってわかって嬉しかった。
「私もだよ。拓也くんがいてくれたから、諦めずに今も作品書けてるんだ」と私が言うと、
拓也くんはそっかと笑ってくれた。
「あ、ねぇ、拓也くん、私の作品見て欲しい。これ、拓也くんに見て欲しくて」と私は言って仕上がったばかりの作品を渡した。
椅子に座って拓也くんは読み始めた。
そんな様子を私はベットに座って眺めていた。
「どうかな?」と私が言うと、
「葵らしさがでてるし、凄く良いよ!もしさ、これがさ本とかになって話題になったら、俺がこれを元に映画作るわ」と拓也くんは言ってくれた。
「ほんとに?お世辞とかじゃなくて?」と私が言うと、
「当たり前だろう。内容良すぎ!」と拓也くんは言って、私の頭を撫でてくれた。
拓也くんにそう言って貰えたことで、私は自信になった。
そして、この作品を応募することにした。
この日、拓也くんは私の部屋に泊まっていた。
次の日、私はこの作品を応募に出した。
コピーをして、店長にも渡して。
店長も、凄くいい!と喜んでくれた。
後日、連絡が来た。
書籍化して貰えることになり、私はこの作品がデビュー作となった。
数年後には、映画化が決まり、拓也くんが担当をしてくれた。
映画化のエンドロールに、原作津島葵、監督、杵築拓也2人の名前が載った。
私は凄く嬉しかった。
拓也くんと共作のような気がして。
このことがきっかけとなり、ウチの古書店も人気となった。
そんな古書店で私は今も働きながら、執筆を続けている。
旦那になった拓也くんのとなりで。
拓也くんは相変わらず人気の監督へとなっていった。
END