年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
プロローグ

プロローグ

「本日より中途入社しました照永です、よろしくお願いします」


 何の変哲もない日常の一つだった。

 自分より少し年上の男性が入社してきた。

 ただそれだけ。



「千葉さん、ここの操作をちょっと忘れてしまって……」

「あぁ、それはこのタブを選んで、これを広げると……ほら、選択肢が出てきました」

「そうだそうだ、ここだった。ありがとうございます」



 ただ、年上の後輩が出来ただけだった。のに。


 仲良くなったのはいい結果に導かれたから?

 それとも、違う結果が待ち構えているの?



 どんな気持ちで、そんな話を持ち掛けてきたの?
< 1 / 304 >

この作品をシェア

pagetop