年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
「お昼、どうします? ふるさとの丘通り過ぎちゃったし」

「この先の温泉街に何かあるんじゃないかな?」

「おいしいご飯屋さんは知ってるんですけど、ちょっと高いんですよね」

「いいんじゃない? 行こうよ」

「でもちょっと高いですよ」

「ランチとかあるんでしょ?」

「あります、あるはずですよ」

「めったに行けないんじゃない?」

「そうですね、たまにしか行けてないです。前回は……一昨年くらいかな」

「じゃあいこう、折角なんだから」

「わかりました、じゃあナビ設定しますね」

 千葉はスマホを操作して目的地を設定した。

「今から30分くらいかかりそうです、大丈夫ですか?」

「いいよ、大丈夫」

 それからのんびりとドライブを再開。

 温泉街を通り過ぎ、山の中へと入っていく。

 たどり着いた場所はログハウスのような飲食店。

 実際に何棟かログハウスもあり、宿泊も可能なお店だ。
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