年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
「そう言えばそのイベントこの時期でしたね」

 お兄さんも合流して話を聞かせてくれた。

「明日が当日だから、この辺交通規制とかかかって車で入ってこれなくなるところだったから、遊びに来るのは今日で正解でしたよ」

「そういやそうですね、道路封鎖するんだった」

「だからごめんなさい、せっかく来てくれたけど今日は料理出せなくて」

「いえいえ、確認しないで私たちも来たもんだからしょうがないです」

「電話入れてもらえれば一番確実なんで」

 そう言ってお兄さんはお店の名刺を1枚渡してくれた。

「わかりました、次からは連絡入れてから伺います」

 千葉はしっかりと名刺を受け取ると後ろで待っていた照永と共に店を後にした。

「しょうがないですね、明日がイベントなら」

「そのイベント少しだけ聞いたことある」

「かなり長く続いているイベントで、参加人数も凄いはずですよ」

「へぇー」
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