年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
 存分に水族館とコスプレを楽しんだ後は、ライトアップを待たずに自宅方面へ戻り、しゃぶしゃぶ食べ放題に行くことにした。

 注文を済ませ、肉を食べ始める。

 今日のイベントについての会話や、何気ない雑談、のんびりとした時間が過ぎていく。

 イベントの最中は千葉は照永のことを考えることは無かったが、この時間になってちらちらと頭をよぎり始める。

 そんな中、友人が昨日の話を始めた。

「私昨日もイベントに行ってて、そこで遊んでたんですけど、今日の予定もあるのにしっかり眠れなくて4時間くらいしか寝てないんですよ」

「同じだわ、私も昨日出かけてて、今日も一緒に出掛けるからしっかり寝なきゃと思ってたのにちゃんと眠れなくて」

「千葉さんも?」

「そうなのよ」

 この時千葉は一瞬悩んだ。

 昨日の事、というよりも照永のことを相談してもいいものかどうかを。
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