年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
「じゃ、すみません急に電話しちゃって」

「なんもなんも、大丈夫だよ、じゃ、また」

「はーい」

「はーい」

 通話を切る。

 正確な情報はつかめないものの、おおよその日取りは分かった。

 とりあえずさっきの今で照永に連絡するのも気が引けたので今月いっぱいは情報を集めることにする。




 町内会に入っていたりしたら情報は入ってくるのかもしれないけど、入ってないしな。

 地道に出会った人に聞いて回るしかないけど、職場で情報収集するのは照永さん嫌がりそうだからやめておこう。

 っていってもなぁ、お祭りに詳しそうな友達なんていないしなぁ。

 運よく見つかるように願うしかないか。




 その後はテレビを見ながらのんびり時間が過ぎるのを待ち、日付が変わる前に寝る準備をして布団に潜りこんだ。

 『明日は仕事だ』

 何度目かの寝返りの後、千葉はゆっくりと眠りに落ちて行った。
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