年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
 派手でも地味でも、千葉が多く持っているようなキャラクターが大きくプリントされているようなものでも関係ない。

 段ボール箱を何箱も運ぶような作業もあったため、基本ジーパンを履いていた。

 『最近は次に向けての動きが増えていて、スカート履いていても仕事に支障ないよな』

 そう思ってこの日は就職活動に向けてメイクをし、スカートを履いていこうと思っていた。

 朝は変わらずアラームで目を覚まし、何度か寝返りとスヌーズを繰り返してからゆっくりと起き上がる。

 タバコを吸ってしばらくぼーっとするが、いささかその時間が長すぎた。

 『そうだ、メイクするんなら普段より早く動かないとだめじゃん』

 立ち上がってトイレを済ませ、準備をしてメイクを済ませる。

 ギリギリの時間だった。

 『照永さん、スカートのこと何か言ってくれるかな』

 なんてことを一瞬考えたが、すぐに首を振った。

 恐らく照永は職場でそういったことを口にすることは無いだろう。
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