年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
第4章

6月4日・5日

 6月4日

 朝すっきりと目を覚ました千葉は、いつもの様に準備をして家を出る。

 職場に付き、昨日の続きのPowerPointを触り始めた。

 Excelをよく使っていたため、操作方法が似ているPowerPointを覚えるのは早かった。

 順調に作業を進めてからの昼休憩。

 喫煙室で照永と2人になった。

「ふわぁ~ぁ」

 千葉が居ることも気にもとめずに照永は大きくあくびをした。

 何か声を掛けようかと千葉が思案していると、

「数日前に病院に行ってきたんですよ」

 体調が悪いと言っていたので、内科にでも行ってきたのだろうか。

「薬を処方してもらったんだけど、眠くなるんですよ」

 そう言いながら両目頭を押さえる照永。

「眠たくなるのは辛いですよね~」

 同意しつつ言葉を続ける。

「それで、少しは楽になったんですか?」

「まぁ、少しはね」
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