年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
「そうかも。昨日までと比べたらかなり楽ですね」

 そんな小さな会話も千葉の胸を弾ませる。

 その後は何もなく休憩を挟んで午後。

 Excelと違う部分に四苦八苦しながらも見本にごく近いパンフレットを作成することが出来た。

 提出するように言われていたが、その前に照永に見てもらいたかった。

「照永さん」

「はい」

「出来ました」

 満面の笑みで印刷した紙と見本のパンフレットを照永に見せる。

「すげー」

 そう言われて千葉は『へへーん』と自慢げに胸を張ったり『こことか頑張りました』と指を指したりして何度も見比べてもらう。

「もうバッチリじゃないですか」

「バッチリですかね?」

 照れるようにそう聞く千葉。

「しっかり出来てますよ」

「やったね」

「でも僕もしっかり出来たので、僕もバッチリです」

 そう言って笑顔を見せる照永。
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