年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
「いいんだよ、そう言う気持ち、いいじゃん」

 そう言われてむず痒い気持ちになる千葉。

「まぁ、まずは土曜日だな」

「そうですね、土曜日にならないと何も分からないですね」

「でもこの祭り、毎年天気悪いんだよな」

「そうなんですか?」

「今年はどうだろうな」

「この間見た時は晴れマーク付いてましたけどね。晴れ時々曇りみたいな」

「それならいいね、たらふくビール飲んでくればいいよ」

「そうですね、ビール飲みます」

「おいしいものありますかね」

「おいしいものったって……焼き鳥とかはあるぞ。たこ焼きとか」

「お祭りの定番のものがあればそれで充分です」

「酒のつまみはあるよ、あるある」

「じゃあ大丈夫ですね」

 その後も祭りの話をしたり劇団の話をしたりと話に花を咲かせながら施術を終え挨拶をして帰宅した。

 特にすることもなく、テレビを見たりスマホを操作したりして時間を潰し、そのまま布団へもぐりこんだ。
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