年上男性にてのひらの上で転がされて困っています

６月６日

　６月６日

　昨日の疲れが少し残ったままの起床。

　シャワーに入ったが、動き始めるのが遅くなりメイクの時間を削ってしまった。

　『どうせマスクで顔半分隠れるんだからたまにはしょうがないよね』

　自分を甘やかし職場へ向かう。

　朝から仕事の内容で問題が発生した。

「この書類を処理するのは明日ですよ」

　そう言われたがその処理方法の変更について千葉は何も聞かされていなかった。

「そうなんですか？」

「向こうの倉庫で保管してるものを持ってくる時間帯を変えたんですよ」

「そうなんですか？　その話私聞いてないんですけど」

「あ、そうか、先月の話だったから千葉さん休みの時に伝えたかもしれない」

　千葉は少し不機嫌になった。

　今日の処理をしているのは千葉ではない。

　であれば、今日処理している人物はそのことを知っているはずである。

　それでも指摘されたということは、正確に情報伝達がされていないということだ。
< 240 / 304 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop