年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
「土曜日遊びましょう」

 その言葉に千葉のテンションが一気に上がった。

「遊びましょう、遊びましょう!」

 職場でプライベートな話をしてくれた照永のその言葉が嬉しくて、それに土曜日のお祭りのことをちゃんと覚えていてくれていたことが嬉しくて、千葉は何度も足踏みをしながらそう答えた。

「15時頃に近くのコンビニで待っていようと思うんですが……」

 そう言うと照永は思案するように少し上を向いた。

「あっ、遅いですか早いですか?」

 焦った千葉は急いで言葉を繋げる。

「いいんじゃないですか」

 そう笑顔で答える照永に千葉は心底ほっとする。

 そのまま喫煙室を出てカバンを持ち、2人で駐車場まで向かう。

「たい、せい公園? 照永さん場所分かります?」

「分かるよ」

「私、いまいち良くわかってなくて……すごい近くなのは解るんですけど」

「あはは」
< 246 / 304 >

この作品をシェア

pagetop