年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
「湯船の数も丁度いいし、サウナは今回入らなかったけど、ね、サウナもあるし露天風呂もあるし。露天風呂入った?」

「露天風呂? 無かったですよ、男湯にしか無いとかですかね?」

「なんか普通の扉があってさ、人が出入りしてるから何かと思って入ってみたら外だった」

 そう言って照永は小さく笑った。

「何の変哲もない銀色の扉ならありましたけど」

「それそれ、その先に露天風呂あるよ」

「えー、そうだったんですかー? 開けてみればよかった。誰も出入りしてなかったからスタッフの出入り口かと思っちゃって」

「次回だね」

「次回ですね」

「次回は俺、サウナにも入ろうかな」

「サウナ入って露天風呂入ってってなったら、1時間くらいかかりそうですね」

「そうだね、どうしても長くなるかも」




 えっと、ですね、次回があるってことですよね?

 また誘ってもいいってことなのかな。

 それとも誘ってくれる感じなのかな。
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