年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
 『結局、追いかけちゃってるな』

 そう考えながら少し早歩きで遠くに見える照永の背中を目指して進んでいく。

 途中で合流したもののこれといった会話もなくそのまま駐車場に着き、挨拶をして別れそのまま帰宅した。




 明日は仕事に集中して照永さんのことを考えないようにしよう。

 お願いされている仕事もあるんだし、教えなきゃいけないこともあるし。

 それにしても、仕事を教えるって本当に疲れるもんだよね。

 体調も悪くなってきてるし、ちゃんと続けて行けるか心配になってくるくらい。

 本来は私の仕事じゃないんだからいざとなったらストライキとまでは言わないけど上司に相談を持ち掛けよう。

 だって私がやる仕事じゃないんだから。




 そのままもやもやと仕事のことを考えながら夜の時間を過ごし、明日に備えて眠ることにした。
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