年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
 こんな連日連絡して嫌われたりしたらどうしよう。

 あーもう、次出勤した時にあからさまな表情とかされたらどうしよう。

 死んじゃうかも。

 いや、死にはしないけど。

 まだ傷は浅い。

 ていうか、照永さんのことを好きになっているわけではないので、傷自体ついてないし。

 え? ついてないよね?

 ま、考えててもしょうがない、まだまだ返信は来ないだろうし整骨院でも行ってこよう。




 千葉は着替えて必要なものだけを持っていつもの整骨院へ行くことにした。

 整骨院に着き、ベッドに案内されて準備が出来たとたんに先生から楽しそうに声を掛けられた。

「コイバナは? コイバナはどうなった?」

「いやいやコイバナって」

 千葉は先生の勢いに押されるように笑う。

「どう? 何か進展あった?」

「進展っていうか、昨日銭湯行ってきましたよ」

「え? 行ったの? 2人で?」

「そう、2人で」
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