年上男性にてのひらの上で転がされて困っています

5月14日

 5月14日

 千葉はこの日も昼過ぎまで寝て過ごしたが、午後からタイヤ交換をするため外出をした。

 交換が終わるのをのんびりと待ち、帰路についた。

 その後、いつものはり灸整骨院へ。

「何か進展あった?」

 千葉の顔を見るや否や、先生はそう話しかけてきた。

 もちろん照永とのことである。

「進展があったと言うかなんというか……」

 濁すように喋る千葉に向かって、『なによ』と興味深そうに声を発する。

「土日にね? ほら、都合がよければどこか行きませんかって」

「そうそうそう、前回来た時は返事はまだ来てなかったんだよね」

「そう、返事来てなくて、その日返事は来たんですよ」

「なんてなんて?」

 鍼の準備をしながら先生の興味は止まらない。

「予定が入ってるからごめんねって」

「そうかー、どっか出掛けたと思ったんだけどなー、次だな」
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