年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
 いつもお世話になってる友達だし、久しぶりのお誘いだし、断りたくない。

 参加費はかかっちゃうけどこのくらいなら大丈夫だよね。




 そう考えながら一緒に添付されてきたポスター画像を確認する。

 今回のイベント場所は水族館。

 水族館自体行くの久しぶりだし、きっと、いや、絶対楽しい。

 照永さんのことを考えないようにするのにもうってつけじゃないかな。

 どうせ暇なんだし、せっかくの有給を楽しまないと損だよね。

 水族館と言えば、ペンギンのパレード。

 やってる場所は何か所か知ってるけど、実際見たことないんだよね。

 それも含めて、楽しもう。

 うん、楽しもう!

 準備する期間も時間も十分にあるし、これはお誘いに乗るしかない。




 そう思った千葉は、躊躇なく一緒に行くと返信した。

 その後も待ち合わせ場所や時間を確認して、『照永さんから連絡が来るとしたら土曜日がいいな』なんて淡い期待を覚えながら身支度を整えて布団に潜りこんだ。
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