年上男性にてのひらの上で転がされて困っています
「そうそう、終わったのは聞きました。それで、これから皆就職活動に向けて動かなければいけないのは分かっていると思うので、共有しているフォルダに職務経歴書と履歴書を入れてありますからまずは職務経歴書を作ってください。今後必要になりますからね」

 『とうとう来たか』と千葉は思った。

 これまで今の会社以外にも何社かで仕事をしてきたが、千葉の場合アルバイトやパートが殆どだったため職務経歴書というものを書いたり作ったりしたことは無い。

 この年齢で未経験と言うのも恥ずかしい話だが、流石に今回はきちんと作って今後の就職活動に備えて行かなければならない。

 もちろん、この会社にいる後輩たちも就職に関して知識を蓄えなければいけないのは変わらない。

 若干及び腰だが、受け入れて職務経歴書を作ることになった。

 上司からの説明、と言っても共有しているフォルダのどこにデータが入っているかの説明程度だったが、話が終わるとそれぞれ自分たちなりに経歴書を作ることとなった。
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