今を生きる君とこれからも
二章・晴れのち雨
「おはよう。瑠夏。」
「あ、おはよう。」
あれ、いつもの感じにもどってる?一体、昨日の晴は何だったんだろう。
「席、隣なんだね。」
「そうだね。」
「瑠夏が会いたくないって言ったのに、席が隣じゃ流石に無理だな。」
「あのね、一昨日言ったこと、ごめん!言い過ぎた!会いたくないなんかいってごめん。
傷ついたよね。あ、傷ついて、傷つけたよね、ごめん、ほんとにごめん。」
「なんで瑠夏が謝るんだよ。俺が嫌な事を言ったからだし、結構ひどいこと言っちゃったし、俺も反省しないとだから、、、。」
「ううん。もういいよ、気にしないで。それでね、昨日晴の様子がおかしくて、びっくりしちゃったんだ、学校にも遅れるし、晴が私の事久しぶりに空野さんなんて呼ぶし、私の方がおかしくなっちゃったのかと思ってた。」
「え。昨日、そんなことが?」
「え、覚えてないの?確かに、昨日の晴、私が晴の事を晴って呼んだら「え」って顔してた。」
「まるで、その日始めてであったみたいに。」
「瑠夏。ごめん。今日はもう帰る。」
「どうしたの!もしかして、体調わる、」
「違う!違うから!ごめん今日は一緒に帰れなくて。」
「う、うん。」
大丈夫だったのかな、そういえば先生、やけに晴が体調崩したって言ったときに心配してたよな。なんか晴にも事情があるのかも。だとしたら、もともと体が弱いとか、もしかして、
―病気―
そんなわけ、でも、それで千穂ちゃんは、、、。
『もう、昔のことだ、昔にいつまでもとらわれないで、今を見ろよ。今しかできないことだってあるんだぞ、将来のためにばっか頑張ってても、そこまで行けなかったら、もともこもねえじゃねえか。今をもっと大切にしろよ。』
そうだよね、もう昔の事、いつまでも引きずってちゃ、駄目だよね。きっと、こんなわたしじゃ、千穂ちゃんだって怒りそう。
「瑠夏、おはよー。」
「あ、知佳ちゃん!おはよー。」
「瑠夏。」
もう、聞き覚えのある声。
「晴。昨日は大丈夫だった?」
「うん。俺、昨日急に取り乱してめっちゃかっこ悪かったよな。あ、もしかして、引いた?」
「ううん。引いたりなんかしないよ。」
「よかった。」
晴の笑顔は少しみんなとは違った。どこか寂しそうに見えた。
「瑠夏!一緒にお弁当食べない?」
「えー、今日は知佳ちゃんと食べる約束してたのに。」
「そっか、じゃあまた。」
「まって!いいよ!一緒に食べよ!知佳ちゃんに晴のこと、紹介したいし!」
「え!いいの!やったー!」
「じゃあ、こっちきて!」
晴はいい人だし、知佳ちゃんにも紹介したかったし、丁度いいや。
「あ!知佳ちゃん!一人増えるけどいい?」
「え!朝日君!え!二人って、そんなに仲良かったの!もしかして、」
『そんなことない!』
被った、、、。
「被った。あはは!瑠夏と朝日君すっごい仲いいんだね!」
「ふーん。それで。じゃあ、朝日君はその時に瑠夏の事を。」
「だ、だから!違うって!」
「晴、そんな全力で否定しなくてもよくない?」
「ご、ごめん。」
「ふふふ。面白い。やっぱ二人の事見てると、中学生時代を思い出すなー。」
中学生時代。その時の私は、今ほど感情はなく、友達すらいなくて、ひたすらこの学校に入るために勉強ばっかしてたな。ほんとは高校でもそうするはずだったんだけど、晴がいるからか、私の『普通』が、塗り替えられていく。
「中学か、俺嫌な思いでしかなかったな。」
「えー!そんな!三年間もあったんだから、ちょっとはいいこととか、楽しかったこととかないの?」
「俺、中学は一年しか行ってないから。」
「へー。そうなんだ。」
「そうなの?」
「うん。」
「あ!瑠夏の唐揚げうまそー!いいなー!」
中学に一年しか行ってない。それってやっぱり。
「起立!礼!さようなら!」
クラスからは『部活行こうぜー』とか、『今日、どこ行く?』とか、THE・青春っていう声がした。どうしてみんなこんな余裕でいられるんだろう。私にはよくわからない。
「瑠夏!今日こそ一緒に帰ろ!」
「うん。行こうか。」
「うっわ、また雨。」
「最近、雨多いね。」
「うん。」
「おはよう。瑠夏。」
「あ、おはよう。」
あれ、いつもの感じにもどってる?一体、昨日の晴は何だったんだろう。
「席、隣なんだね。」
「そうだね。」
「瑠夏が会いたくないって言ったのに、席が隣じゃ流石に無理だな。」
「あのね、一昨日言ったこと、ごめん!言い過ぎた!会いたくないなんかいってごめん。
傷ついたよね。あ、傷ついて、傷つけたよね、ごめん、ほんとにごめん。」
「なんで瑠夏が謝るんだよ。俺が嫌な事を言ったからだし、結構ひどいこと言っちゃったし、俺も反省しないとだから、、、。」
「ううん。もういいよ、気にしないで。それでね、昨日晴の様子がおかしくて、びっくりしちゃったんだ、学校にも遅れるし、晴が私の事久しぶりに空野さんなんて呼ぶし、私の方がおかしくなっちゃったのかと思ってた。」
「え。昨日、そんなことが?」
「え、覚えてないの?確かに、昨日の晴、私が晴の事を晴って呼んだら「え」って顔してた。」
「まるで、その日始めてであったみたいに。」
「瑠夏。ごめん。今日はもう帰る。」
「どうしたの!もしかして、体調わる、」
「違う!違うから!ごめん今日は一緒に帰れなくて。」
「う、うん。」
大丈夫だったのかな、そういえば先生、やけに晴が体調崩したって言ったときに心配してたよな。なんか晴にも事情があるのかも。だとしたら、もともと体が弱いとか、もしかして、
―病気―
そんなわけ、でも、それで千穂ちゃんは、、、。
『もう、昔のことだ、昔にいつまでもとらわれないで、今を見ろよ。今しかできないことだってあるんだぞ、将来のためにばっか頑張ってても、そこまで行けなかったら、もともこもねえじゃねえか。今をもっと大切にしろよ。』
そうだよね、もう昔の事、いつまでも引きずってちゃ、駄目だよね。きっと、こんなわたしじゃ、千穂ちゃんだって怒りそう。
「瑠夏、おはよー。」
「あ、知佳ちゃん!おはよー。」
「瑠夏。」
もう、聞き覚えのある声。
「晴。昨日は大丈夫だった?」
「うん。俺、昨日急に取り乱してめっちゃかっこ悪かったよな。あ、もしかして、引いた?」
「ううん。引いたりなんかしないよ。」
「よかった。」
晴の笑顔は少しみんなとは違った。どこか寂しそうに見えた。
「瑠夏!一緒にお弁当食べない?」
「えー、今日は知佳ちゃんと食べる約束してたのに。」
「そっか、じゃあまた。」
「まって!いいよ!一緒に食べよ!知佳ちゃんに晴のこと、紹介したいし!」
「え!いいの!やったー!」
「じゃあ、こっちきて!」
晴はいい人だし、知佳ちゃんにも紹介したかったし、丁度いいや。
「あ!知佳ちゃん!一人増えるけどいい?」
「え!朝日君!え!二人って、そんなに仲良かったの!もしかして、」
『そんなことない!』
被った、、、。
「被った。あはは!瑠夏と朝日君すっごい仲いいんだね!」
「ふーん。それで。じゃあ、朝日君はその時に瑠夏の事を。」
「だ、だから!違うって!」
「晴、そんな全力で否定しなくてもよくない?」
「ご、ごめん。」
「ふふふ。面白い。やっぱ二人の事見てると、中学生時代を思い出すなー。」
中学生時代。その時の私は、今ほど感情はなく、友達すらいなくて、ひたすらこの学校に入るために勉強ばっかしてたな。ほんとは高校でもそうするはずだったんだけど、晴がいるからか、私の『普通』が、塗り替えられていく。
「中学か、俺嫌な思いでしかなかったな。」
「えー!そんな!三年間もあったんだから、ちょっとはいいこととか、楽しかったこととかないの?」
「俺、中学は一年しか行ってないから。」
「へー。そうなんだ。」
「そうなの?」
「うん。」
「あ!瑠夏の唐揚げうまそー!いいなー!」
中学に一年しか行ってない。それってやっぱり。
「起立!礼!さようなら!」
クラスからは『部活行こうぜー』とか、『今日、どこ行く?』とか、THE・青春っていう声がした。どうしてみんなこんな余裕でいられるんだろう。私にはよくわからない。
「瑠夏!今日こそ一緒に帰ろ!」
「うん。行こうか。」
「うっわ、また雨。」
「最近、雨多いね。」
「うん。」