王国を追放された伯爵令嬢は隣国で幸せに暮らします!!

レオナルドside

マリアンヌがウィリアムの執務室から去った後、ウィリアムにすぐに呼び出された。何事かと思っていたら…

「マリーが俺のことを好きだと言ってくれたんだ!!」
そう報告された。いつの間にか愛称で呼ぶようになったようだ。

「良かったな。受け入れてもらえて」

「ああっ!!」

物凄く嬉しそうだ。ウィリアムの周りにたくさんの花が咲き誇っているように見える。

結婚式の日取りを決めなければ!! と言い始めている。

ウィリアムは、小さい頃、特に何にも興味を示さない子供だった。幼馴染の俺相手でも常に無表情で、笑顔を全く見たことがなかった。そんなウィリアムが初めて興味を示したのがマリアンヌだった。マリアンヌと過ごしているときは本当に楽しそうだった。だがその頃にはすでにマリアンヌには婚約者がいた。だから諦めるしかなかったのだが、思わぬ形でマリアンヌと結婚できるようになった。

まあ友人が幸せなのはいいことだ。だが少し羨ましい!!
俺も恋人とかほしいなーと思ったレオナルドだった。
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