王国を追放された伯爵令嬢は隣国で幸せに暮らします!!

皇帝への報告

その後ウィリアムは皇帝の執務室に呼ばれた。

「それで、ウィリアム。この内容は事実なのか?」
レオナルドから連絡を受け、あまりの内容に皇帝は頭を抱えていた。

「はい。事実ですよ、父上。それと…これがリーベント王国に関する報告書です」

「………」
皇帝はそれを読み、眉間に皺を寄せている。

「リーベント王国は色々問題が多いようだな…」

「ええ。一度きちんと話をしてこようかと。色々言いたいことがありますし」

「お前に任せる」

「ありがとうございます」

そして、俺はすぐにリーベント王国への出立の準備を進めることにしたのであった。

「マリー、少しいいかな」

「はい。どうかされましたか?」

「実はリーベント王国に行くことになったんだ」

「え?」

「マリーは嫌な思いをすることになるかもしれないけど、一緒に行くかい?」

「行きます」
即答で返事をした。

「これ以上お任せするわけにはいきませんもの」

「そっか。一緒に行こう。出発は3日後だけど、いいかな?」

「ええ、大丈夫ですわ」

そうして、俺たちはリーベント王国に向かうことになったのだ。
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