借金のカタに売られたら、溺愛メイドになりました〜双子に翻弄されています〜
エピローグ
これは、全て解決してから颯斗くんに聞いた話。
凛斗くんは、ずっと私の心配をしていた。
房宗家に関わって嫌な思いをさせたくないと、あえてひどい対応をして私から出ていくように仕向けようとした。
その一方で、私の両親も探していた。
私に会わせたいと考えたのではなく、借金を自分たちの手で返させるために。
もちろん、房宗さんたちも探してはいたけど、私を囮として利用していたそうだ。
探されているのがわかれば、私に「お前を売ったのになぜ」と必ず接触してくるはずだ。そう推測して動いていた。
凛斗くんは私のそんな扱いが嫌で、自分が私の両親を直接つかまえたいと強く願っていた。学校も早退したりして、独自のルートで調べていたそうだ。
そしてその願いは身を結び、ある情報をつかむまでに至った。
房宗家の敵対勢力に、両親が接触したという情報を得たのだ。