親愛なる魔王の君へ#外伝~魔王になったので、世界平和を目指します!~
「…………やだ……」
レオンの言葉に、俺はそう呟く。それを聞いたレオンは「なら、当たって砕けろ!だよ。行ってこい」と笑った。
「えっ、今から?」
レオンは、無言でニコリと笑うと立ち上がる。
「善は急げって言うじゃん」
「えぇ……まっ、待って……まだ、心の準備が……」
「……そうか……無理に、とは言わないけど……」
「……でも、ありがとね」
俺は、そう言って微笑んだ。
あの日から約2年。俺らは、最高学年になった。
レオンにノアのことが好きだとバレてから数日後、ノアから告白されて、俺とノアは晴れて恋人になった。
もうすぐ、ノアと付き合ってから2年になる。
……というのは、今はどうでもよくて!!
「……レオン!ノア!見てないで助けろ!」
何故か俺に甘えているモンスターを引き剥がそうとしながら、俺は近くで見ているレオンとノアに向かって叫んだ。
最高学年になると始まる「任務実践」という授業。数人の生徒と冒険者でペアを組んで、実際に簡単な任務に行くという授業。
俺、レオン、ノア、そして俺の父さんで組まれたこのチームに課されたのは、1匹の狼型のモンスターの討伐だった。
だったんだけど!!
討伐対象が、俺にくっついて離れない。
……こう見ると、可愛いな??じゃなくって!!
レオンの言葉に、俺はそう呟く。それを聞いたレオンは「なら、当たって砕けろ!だよ。行ってこい」と笑った。
「えっ、今から?」
レオンは、無言でニコリと笑うと立ち上がる。
「善は急げって言うじゃん」
「えぇ……まっ、待って……まだ、心の準備が……」
「……そうか……無理に、とは言わないけど……」
「……でも、ありがとね」
俺は、そう言って微笑んだ。
あの日から約2年。俺らは、最高学年になった。
レオンにノアのことが好きだとバレてから数日後、ノアから告白されて、俺とノアは晴れて恋人になった。
もうすぐ、ノアと付き合ってから2年になる。
……というのは、今はどうでもよくて!!
「……レオン!ノア!見てないで助けろ!」
何故か俺に甘えているモンスターを引き剥がそうとしながら、俺は近くで見ているレオンとノアに向かって叫んだ。
最高学年になると始まる「任務実践」という授業。数人の生徒と冒険者でペアを組んで、実際に簡単な任務に行くという授業。
俺、レオン、ノア、そして俺の父さんで組まれたこのチームに課されたのは、1匹の狼型のモンスターの討伐だった。
だったんだけど!!
討伐対象が、俺にくっついて離れない。
……こう見ると、可愛いな??じゃなくって!!