教壇、我愛你。
入学
4月。桜が少し散った頃、少し遅れた入学となっ
てしまいましたが、自己紹介します。
「私の名前は、篠原 瑞恵です。よろしくお願いします。」
「皆さん、自己紹介をお願いします。」
「私の名前は、王おうです。よろしくお願いします…。」
と次々と生徒の自己紹介が始まる。
それを私はそっと、優しく見つめる。
そうなんです。私の仕事は日本語教師。
この仕事を始めてから約3年の月日が経ちました。
ほとんどの理由は、されど外国人に日本語の
すばらしさを伝えたいという事でこの仕事に
就かれた方がほとんどですが、
海外で仕事がしたかった私は、既卒の大学に入り直し、
わざわざ約2年かけて授業を受け、晴れて日本語
教師の資格を取得した訳です。
次の日の朝、
「先生、おはようございます。」
優雅にラテを片手に登校の王おうさん。
「先生、おはようございまーす。」
と元気に登校したのは、ズッコケ三人組の候こう
さん、と朱しゅさんと、ユさん。
授業開始5分前、
「先生、おはようございま~す。」
と寝ぼけまなこで登校した可かさん。
「あははは。」
とCクラス全体が笑いに包み込まれたのでした。
「それでは、授業を始めましょう。皆さんおはよ
うございます。」
「おはようございまーす。」
と元気よく挨拶した生徒の皆さん。
最初の授業は、フラッシュカードにて単語の練
習。
「これは、なんですか?」
「イスです。」
「これは?」
「机です。」
と次々カードを切り、それに答えていく学生達。
全体練習をしてから、
「では、陳ちんさん。これは、なんですか?」
教壇から生徒の
後ろの方を指さし、
「窓です。」
と回答する。カードだけでなく、実際の物を指さして
回答してもらうこともあるのだ。それをなんだか
学生達は、わくわくするして聞いたり見たりして
いるようだ。
「それでは、梁りょうさん、これはなんですか?」
皆が教室に入ってくる場所を私はそれを指さす。
「えっ、えっとー。」
と下を向いてしまったのだ。
周りの皆が協力して、中国語を交えて助けてくれて、
「えっと、ドアです。」
とやっと回答。
とつまずくこともあるのだが、楽しく毎日を過ご
しているのであった。
次の授業は文法の時間。白板に黒いペンで、
「わたしは を食べます。」
とだけ書いて、空白の部分に、魚の絵や肉の絵を
羅列し、
皆で、「わたしは 魚 を食べます。」
「わたしは 肉 を食べます。」
と次々回答していく。
個別に当てる時は、
「高こうさん、これは???」とたまに冗談で
100円ショップで買ってきた飛行機の玩具を唐突
にみせると、
「アイヤ~。」と額を右手でたたいた徐じょさん。
「これは!!」とクラス全体がわははと笑いに巻
き込まれる。
「わたしは 飛行機 を食べます。」と高こうさんが珍回答。
優等生の高こうさんが珍回答すると余計私にとっ
て面白いのだ。本人はどう思うのかはさて置きだが、、
たまに困らせてしまうこともあるのかなぁと、
思うこともしばしあるのだが、教案を作る時も
一度作って、それを授業でやってみて、次の時に
はこうした方がいいのかなぁと思い直したりして、
その次のときの授業で実際やってみる。私にとっ
ての飽くなき挑戦なのだ。
てしまいましたが、自己紹介します。
「私の名前は、篠原 瑞恵です。よろしくお願いします。」
「皆さん、自己紹介をお願いします。」
「私の名前は、王おうです。よろしくお願いします…。」
と次々と生徒の自己紹介が始まる。
それを私はそっと、優しく見つめる。
そうなんです。私の仕事は日本語教師。
この仕事を始めてから約3年の月日が経ちました。
ほとんどの理由は、されど外国人に日本語の
すばらしさを伝えたいという事でこの仕事に
就かれた方がほとんどですが、
海外で仕事がしたかった私は、既卒の大学に入り直し、
わざわざ約2年かけて授業を受け、晴れて日本語
教師の資格を取得した訳です。
次の日の朝、
「先生、おはようございます。」
優雅にラテを片手に登校の王おうさん。
「先生、おはようございまーす。」
と元気に登校したのは、ズッコケ三人組の候こう
さん、と朱しゅさんと、ユさん。
授業開始5分前、
「先生、おはようございま~す。」
と寝ぼけまなこで登校した可かさん。
「あははは。」
とCクラス全体が笑いに包み込まれたのでした。
「それでは、授業を始めましょう。皆さんおはよ
うございます。」
「おはようございまーす。」
と元気よく挨拶した生徒の皆さん。
最初の授業は、フラッシュカードにて単語の練
習。
「これは、なんですか?」
「イスです。」
「これは?」
「机です。」
と次々カードを切り、それに答えていく学生達。
全体練習をしてから、
「では、陳ちんさん。これは、なんですか?」
教壇から生徒の
後ろの方を指さし、
「窓です。」
と回答する。カードだけでなく、実際の物を指さして
回答してもらうこともあるのだ。それをなんだか
学生達は、わくわくするして聞いたり見たりして
いるようだ。
「それでは、梁りょうさん、これはなんですか?」
皆が教室に入ってくる場所を私はそれを指さす。
「えっ、えっとー。」
と下を向いてしまったのだ。
周りの皆が協力して、中国語を交えて助けてくれて、
「えっと、ドアです。」
とやっと回答。
とつまずくこともあるのだが、楽しく毎日を過ご
しているのであった。
次の授業は文法の時間。白板に黒いペンで、
「わたしは を食べます。」
とだけ書いて、空白の部分に、魚の絵や肉の絵を
羅列し、
皆で、「わたしは 魚 を食べます。」
「わたしは 肉 を食べます。」
と次々回答していく。
個別に当てる時は、
「高こうさん、これは???」とたまに冗談で
100円ショップで買ってきた飛行機の玩具を唐突
にみせると、
「アイヤ~。」と額を右手でたたいた徐じょさん。
「これは!!」とクラス全体がわははと笑いに巻
き込まれる。
「わたしは 飛行機 を食べます。」と高こうさんが珍回答。
優等生の高こうさんが珍回答すると余計私にとっ
て面白いのだ。本人はどう思うのかはさて置きだが、、
たまに困らせてしまうこともあるのかなぁと、
思うこともしばしあるのだが、教案を作る時も
一度作って、それを授業でやってみて、次の時に
はこうした方がいいのかなぁと思い直したりして、
その次のときの授業で実際やってみる。私にとっ
ての飽くなき挑戦なのだ。
< 1 / 6 >