教壇、我愛你。
ハプニング
続いて、会話の授業。先生お手製の絵巻物風の会
話の文章が書かれた模造紙を開き、
白板に赤いマグネットで両端で留める。赤が好き
なのだ。会話の授業が一番自分でやってても
楽しいし、好きなので、皆に見て欲しい!注目し
てほしい!ので、このマグネットを選ぶのだ。
今日の会話は、とっても大事。病気になってしま
った時の体のどの部分がどのように痛いのか
伝える会話の授業だったのだ。
「皆さん。ホワイトボートを見て下さーい!」ま
ず先生がお手本に、クラス全体が響きわたるように読み。
「それでは、皆さん、お願いします。」と、
「先生。どうしましたか。のどが痛くて、頭も痛くて、、お腹も痛くて、」と学生皆で
大きな声でりん唱する。特に宋そうさんが、単語
の時間や文法の時間で、いつも間違いが多いのだ
が、会話の時間はクラスの誰より大きな声で、元
気よく楽しそうに答える姿を見るのが、先生は大
好きだった。
りん唱を3回ほど繰り返し、難しい文章など覚えに
くかった会話に関しては、
学校の時間が許す限り、何度も練習するから、
3回
ほどなのだ。
その練習が終わると、今度は隣の人同士で、病院
の先生役と患者さん役になりきって、
私、女優よと思いきって、練習する。
それをローテーションしてクラス全員と会話がで
きるように練習する。クラスの皆と仲良く
なって欲しいからもあるのだ。
皆さんお待ちかね、会話の発表!
「今日の会話は、、」今日は、くじ引きで会話の発
表のメンバーを決めます。
皆の名前が書いてある紙をティッシュなどの空箱
に入れ、くじを引いていく。
「えっと、今日は王健おうけんさんと、周しゅう
さん。お願いします。」
おっとりしているが、いつも元気いっぱいの王健
おうけんさんは、元気よく「はいっ!!」
と返事し、おとなしい周しゅうさんは恥ずかしそ
うに、
「えっ、えっと、、はい。」と返事する。
2人前に出てきて、またまた100円ショップで私が
買ってきた玩具の聴診器をたまたま近くにいた
王健おうけんさんに渡してしまったのだ。
王建おうけんさんは、クラスの一番がたいが
大きく、聴診器を首につけるや否やこども用の
聴診器なので、首が思いっきりしまってしまい、
「痛いっ、、」と苦しそうにした。
クラス全体が瞬時に大爆笑。
周しゅうさんが「先生。」
王建おうけんさんが「どうしましたか?」
またもや周しゅうさんが、
「のどが痛くて、頭も痛くて、お腹も痛くて、、」と続けると、
ふと、のども痛いし、頭も痛くて、お腹も痛い
し、悲惨だなと思い、私はひとり、笑ってしまっ
たのであった。
「先生、どうしましたか。」とこれまた優等生の
陳ちんさんが心配そうに尋ねてくれた。
「なんでもないです。では、会話を続けましょう。」と私はそう言った。
陳ちんさんは反応があまりなく、顔にもあまり
感情をださない学生だが、余談すると必ずと
言っていいほど、メモをとる真面目な学生なの
だ。月の話をしたときなんかは、ノートに
「月」とだけメモしていた。彼の中には、何かが残ったようだ。
午前の授業はこれでおしまい。
「それでは、さようなら。」と私が言うと。
「先生。さようなら。」と学生がこれまた疲れるこ
となく大きな声でさようなら。
皆が帰っていくのを見届けると、私は最終チェッ
クで皆の机の中をくまなく確認して、
忘れ物がないか、時たま今日のことをふりかえり
ながら、この子がこんなこと言ったなとか、
あの時、皆が笑ったなとか、ふと思い出しながら。
話の文章が書かれた模造紙を開き、
白板に赤いマグネットで両端で留める。赤が好き
なのだ。会話の授業が一番自分でやってても
楽しいし、好きなので、皆に見て欲しい!注目し
てほしい!ので、このマグネットを選ぶのだ。
今日の会話は、とっても大事。病気になってしま
った時の体のどの部分がどのように痛いのか
伝える会話の授業だったのだ。
「皆さん。ホワイトボートを見て下さーい!」ま
ず先生がお手本に、クラス全体が響きわたるように読み。
「それでは、皆さん、お願いします。」と、
「先生。どうしましたか。のどが痛くて、頭も痛くて、、お腹も痛くて、」と学生皆で
大きな声でりん唱する。特に宋そうさんが、単語
の時間や文法の時間で、いつも間違いが多いのだ
が、会話の時間はクラスの誰より大きな声で、元
気よく楽しそうに答える姿を見るのが、先生は大
好きだった。
りん唱を3回ほど繰り返し、難しい文章など覚えに
くかった会話に関しては、
学校の時間が許す限り、何度も練習するから、
3回
ほどなのだ。
その練習が終わると、今度は隣の人同士で、病院
の先生役と患者さん役になりきって、
私、女優よと思いきって、練習する。
それをローテーションしてクラス全員と会話がで
きるように練習する。クラスの皆と仲良く
なって欲しいからもあるのだ。
皆さんお待ちかね、会話の発表!
「今日の会話は、、」今日は、くじ引きで会話の発
表のメンバーを決めます。
皆の名前が書いてある紙をティッシュなどの空箱
に入れ、くじを引いていく。
「えっと、今日は王健おうけんさんと、周しゅう
さん。お願いします。」
おっとりしているが、いつも元気いっぱいの王健
おうけんさんは、元気よく「はいっ!!」
と返事し、おとなしい周しゅうさんは恥ずかしそ
うに、
「えっ、えっと、、はい。」と返事する。
2人前に出てきて、またまた100円ショップで私が
買ってきた玩具の聴診器をたまたま近くにいた
王健おうけんさんに渡してしまったのだ。
王建おうけんさんは、クラスの一番がたいが
大きく、聴診器を首につけるや否やこども用の
聴診器なので、首が思いっきりしまってしまい、
「痛いっ、、」と苦しそうにした。
クラス全体が瞬時に大爆笑。
周しゅうさんが「先生。」
王建おうけんさんが「どうしましたか?」
またもや周しゅうさんが、
「のどが痛くて、頭も痛くて、お腹も痛くて、、」と続けると、
ふと、のども痛いし、頭も痛くて、お腹も痛い
し、悲惨だなと思い、私はひとり、笑ってしまっ
たのであった。
「先生、どうしましたか。」とこれまた優等生の
陳ちんさんが心配そうに尋ねてくれた。
「なんでもないです。では、会話を続けましょう。」と私はそう言った。
陳ちんさんは反応があまりなく、顔にもあまり
感情をださない学生だが、余談すると必ずと
言っていいほど、メモをとる真面目な学生なの
だ。月の話をしたときなんかは、ノートに
「月」とだけメモしていた。彼の中には、何かが残ったようだ。
午前の授業はこれでおしまい。
「それでは、さようなら。」と私が言うと。
「先生。さようなら。」と学生がこれまた疲れるこ
となく大きな声でさようなら。
皆が帰っていくのを見届けると、私は最終チェッ
クで皆の机の中をくまなく確認して、
忘れ物がないか、時たま今日のことをふりかえり
ながら、この子がこんなこと言ったなとか、
あの時、皆が笑ったなとか、ふと思い出しながら。