どこの誰よりも、先生を愛してる。
「………」
帰りながら、涙が零れた。
溝本先生に対して、我ながら大人な対応ができたと思う。我ながら頑張った。
会話しながら気になったけど。
どうして溝本先生は、私が河原先生と距離を縮めたって思っているのだろうか。
体育祭の係や文化祭実行委員会で一緒にいることが多いからなのか。それとも、たまに裏で話していたのを見られていたからなのか。
河原先生自身は何も言わないだろうし。
「………」
分からない。
取り敢えず今言えることは。
溝本先生が怖かった。
ただ……それだけ。