幼馴染との婚約を解消したら、憧れの作家先生の息子に溺愛されました。
 安浦先生に最初お会いした時は、言うほど気難しい方だとは思わなかったけど、洗濯を毎日しなければいけないのは、とても大変だ。少量とはいえ、手間がかかる。
 新しい寝間着や下着を用意することは簡単だけど、脱いだものを数日放置しておくことが許せないらしく、私は今日も安浦家の洗濯室にいる。
 
 洗濯をしている間、キッチンを借りて食事を作る。自分がお昼に食べる分と、桐人さんの夕食だ。
 桐人さんは、食事まで作ってもらうのは違うと断ってきたが、自分の分を作るついでだと言って作らせてもらっている。
 しかし、今日は連日の疲れか、どうにも眠い。
 私は、食事を終えた後、そのままダイニングテーブルに突っ伏して眠ってしまった。
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