私にだけ、溺愛してきた
○学校 朝のHR中

静花 (今日だったかな、生徒会選挙。悠人くん推薦したほうがいいかな…)

 王桜学園では、選挙枠とは別に推薦枠なるものが存在している。

静花 (悠人ってなにか裏がありそうで怖いなあ。)

 そうしてボーっとしているうちに、

担任 「では、終わりだが時間がないので号令は省く。各自授業の準備をするように。ちなみに1限は生徒会選挙だ。選挙に関係ある人は生徒会室に集まりなさい。」

 はーい、と間の伸びた返事が広がる。

静花 (とうとう生徒会選挙か~…。会長の話があった気がするなぁ…。)

悠人 「静花ちゃん!ぜひ僕を推薦してね〜。」

静花 (悠人は信用していいのかな…?)

隴  「静花、俺を推薦してくれるよな?」

静花 (ん〜…。正直言うと隴さんは論外なんだよなあ…。)

隴  「静花のためなら厨二病やめてみせるから…!お願いします…。」

静花 「えっ?」
   (そんな答えが返ってくるなんて考えてもなかったな…。ん゙〜…どうしよう…?!)

 なかなか推薦の決まらない生徒会選挙になりそうなのでした。
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