エリート御曹司は不運な前向き社員を甘くとらえて離さない
「そんな……私、そんな風に見られていたのですね」
あまりの内容に、愛美はそれ以上何も言うことが出来なかった。
自分のことを出来る社員だと思ったことはないが、サボるような問題社員だと思われるのはショックだった。
(今まで頑張ってきたことは無駄だったのかしら……)
愛美は拳を握りしめ、目に力を入れて前を向く。うつむいたら泣いてしまいそうだった。
そんな愛美の気持ちを知ってか知らずか、室田は少しおどけたように口を開いた、
「でもね、俺から見たらちょっと不審な感じだったんだよねー。日高さんの評価の高さは、そんな表面的なものじゃなかったし」
「え?」
「佐伯のイチオシ社員だったし」
「ええ!? 私がですか?」
室田の口から聞かされた事実に、愛美は思わず博明の方を見る。
博明は愛美に微笑みかけた後、室田を睨みつけた。
「室田、余計なことは言わない」
「はいはい睨むなって。とにかく、営業が何か隠してそうだなーって思ってさ」
室田は笑いながら博明をいなすと、愛美の方に少し身を乗り出した。
「なにか知ってること、ない?」
あまりの内容に、愛美はそれ以上何も言うことが出来なかった。
自分のことを出来る社員だと思ったことはないが、サボるような問題社員だと思われるのはショックだった。
(今まで頑張ってきたことは無駄だったのかしら……)
愛美は拳を握りしめ、目に力を入れて前を向く。うつむいたら泣いてしまいそうだった。
そんな愛美の気持ちを知ってか知らずか、室田は少しおどけたように口を開いた、
「でもね、俺から見たらちょっと不審な感じだったんだよねー。日高さんの評価の高さは、そんな表面的なものじゃなかったし」
「え?」
「佐伯のイチオシ社員だったし」
「ええ!? 私がですか?」
室田の口から聞かされた事実に、愛美は思わず博明の方を見る。
博明は愛美に微笑みかけた後、室田を睨みつけた。
「室田、余計なことは言わない」
「はいはい睨むなって。とにかく、営業が何か隠してそうだなーって思ってさ」
室田は笑いながら博明をいなすと、愛美の方に少し身を乗り出した。
「なにか知ってること、ない?」