女好きの最低男がなぜか私だけ溺愛してくる
舞は拳を握りしめ、ジッと小泉大樹を睨みつける。

しばらく放心状態で立ち尽くしていた小泉大樹だったが、不意に両手で舞の手を握りしめてきたのだ。

咄嗟に振り払って後ずさりをする。
「な、なんですか?」

「好きだ、付き合ってくれ!」
手を握られただけで動揺している舞へ向けて、小泉大樹はそう言い放ったのだった。
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