女好きの最低男がなぜか私だけ溺愛してくる
だけど小泉大樹は朝から外回りにでかけていて、その上直帰してしまったので社内で会うことは叶わなかったのだ。

もしかしたら、舞に文句を言われることがわかっていてそうしたのかもしれない。
そう思うと、こちらの行動を読まれているような気がして胸の辺りがムカムカしてくる。

それでなくても小泉大樹からのメモはどれも歯の浮くようなセリフが書かれているものが多く、これを浩子や他の社員にも言っていたのだと思うと寒気が走った。

「誰がデートなんてするもんですか」
舞は目の前に難き小泉大樹がいるかのように空間を睨みつけて、つぶやいたのだった。
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