女好きの最低男がなぜか私だけ溺愛してくる
依頼
舞がベッドで鬱々とした気持ちになっていたとき、大樹はまだ藤棚のある公園のベンチに座ったままだった。

舞に叩かれた頬がジンジンと痛む。
だけど、女性に叩かれたのはこれが初めての経験ではなかった。

大樹はなにかにつけて女性から敵視される性格をしているようで、学生時代にはよく女子生徒から泣かれたり叩かれたりしていた。

『どうして大樹くんは私の気持ちをわかってくれないの!?』
そんなことを言われたのだって1度や2度じゃない。

それなのに見た目のせいか近づいてくる女性はおおかった。
社会人になった、今でも。

「大樹くん?」
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