女好きの最低男がなぜか私だけ溺愛してくる
しどろもどろになって言う小泉大樹の顔をマジマジと見つめる。
この人、実はとてもウブなんじゃないかしら?

舞は今度は両手で小泉大樹の頬を包み込んだ。
「ちょっ、なっ」

混乱と緊張と嬉しさにパニック寸前になっている。
「一応聞いておくけど、今付き合っている人は?」

「い、いないよ。いるわけないだろ?」

「私、こう見えても嫉妬深いから他の子から相談されたからってずっとその子にかまってたら怒っちゃうよ?」

「え?」
小泉大樹がまばたきを繰り返して舞を見つめる。

舞も自分の顔を真っ赤にして小泉大樹を見つめ返した。
「答えはOKってこと!」
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