月とスッポン 牛に引かれて
お腹いっぱいになり、部屋に戻ろうと歩き出す。
外はすっかり暗くなっていた。
そのまま部屋へと行くかと歩いていると、急に手を繋がれ
「いっぱい食べたので、この近くにある飲泉へ食後の散歩に行きませんか?」
と誘われれば、行ってみたいと思う、飲泉。
玄関にある外出用の下駄に履き替え、夜の温泉街へと繰り出す。
「真っ暗ですねぇ」
「都市部が明る過ぎるだけで、地方だとどこもこんな感じだと思いますよ」
「そんなもんなんですね」
なんて話をしていれば、近くの飲泉が併設されている共同浴場へと到着する。
「入っていきますか?」
「入りません」
キッパリとお断りする。
「この奥に、真田家の秘湯と言われている場所がありますので、そちらにもいきましょう」
出た、真田家。
「真田の秘湯は角間温泉の方が有名ですね。深い山の中にあるので、まさに秘湯ですね。今度はそちらでゆっくりしましょう」
「なぜ?」
私の疑問をよそに話が進んでいく。
とりあえず無視をして、飲泉を手で掬い口にする。
なんだかよくわからないが、体にいい味がする。もう一度口に含み、体にいい事をした気分に浸る。
外はすっかり暗くなっていた。
そのまま部屋へと行くかと歩いていると、急に手を繋がれ
「いっぱい食べたので、この近くにある飲泉へ食後の散歩に行きませんか?」
と誘われれば、行ってみたいと思う、飲泉。
玄関にある外出用の下駄に履き替え、夜の温泉街へと繰り出す。
「真っ暗ですねぇ」
「都市部が明る過ぎるだけで、地方だとどこもこんな感じだと思いますよ」
「そんなもんなんですね」
なんて話をしていれば、近くの飲泉が併設されている共同浴場へと到着する。
「入っていきますか?」
「入りません」
キッパリとお断りする。
「この奥に、真田家の秘湯と言われている場所がありますので、そちらにもいきましょう」
出た、真田家。
「真田の秘湯は角間温泉の方が有名ですね。深い山の中にあるので、まさに秘湯ですね。今度はそちらでゆっくりしましょう」
「なぜ?」
私の疑問をよそに話が進んでいく。
とりあえず無視をして、飲泉を手で掬い口にする。
なんだかよくわからないが、体にいい味がする。もう一度口に含み、体にいい事をした気分に浸る。