月とスッポン 牛に引かれて
手を叩き「天井の木に頭をぶつけてしまえ」と、せめてもの抵抗をしてみる。
「本当にぶつけそうで気を付けているのでやめてください」
なんて言いながらも、笑ってやがる。
あぁ、腹立たしい。
「本当にぶつけてしまえ」
ともう一度小さく呪っておこう。
その後無事に?大河は頭を打つける事なく、月見櫓まで降りて来た。
誰もいない事をいいことに、2人並んで座る。
青空の向こうに見える夜空を思い浮かべながら。
「ここで月見をしながら、飲んだら最高でしょうね」
そう、私が呟けば
「どこかいい月見が出来る場所を探しておきます」
と大河が呟く。
「ありがとうございます」
私がニコッと笑って答えると、少し驚いた顔をしたので
「海と一緒に楽しみますね」
と付け加えれば、すぐにガッカリな顔に変わる。
これで、一矢報えただろうか?
入り口に人の気配を感じ、立ち上がる。
いつまでも貸切しているわけにもいかない。最後にともう一度外を眺めながら大きな伸びをする。
「さっ、達ちゃんに頼まれた買い物をして帰りますか」
「何を買うのですか?」
「日本酒です。」
スッと立ち上がり、大河を見下ろす。
「ここから15分ぐらいの場所なので、チャチャっと行って帰りましょう」
手を差し伸べてみる。
大河はふっと嬉しそうに微笑んだ気がした。
私の手では意味がないと引っ込めようとする前に、大河に引っ張られる。
「本当にぶつけそうで気を付けているのでやめてください」
なんて言いながらも、笑ってやがる。
あぁ、腹立たしい。
「本当にぶつけてしまえ」
ともう一度小さく呪っておこう。
その後無事に?大河は頭を打つける事なく、月見櫓まで降りて来た。
誰もいない事をいいことに、2人並んで座る。
青空の向こうに見える夜空を思い浮かべながら。
「ここで月見をしながら、飲んだら最高でしょうね」
そう、私が呟けば
「どこかいい月見が出来る場所を探しておきます」
と大河が呟く。
「ありがとうございます」
私がニコッと笑って答えると、少し驚いた顔をしたので
「海と一緒に楽しみますね」
と付け加えれば、すぐにガッカリな顔に変わる。
これで、一矢報えただろうか?
入り口に人の気配を感じ、立ち上がる。
いつまでも貸切しているわけにもいかない。最後にともう一度外を眺めながら大きな伸びをする。
「さっ、達ちゃんに頼まれた買い物をして帰りますか」
「何を買うのですか?」
「日本酒です。」
スッと立ち上がり、大河を見下ろす。
「ここから15分ぐらいの場所なので、チャチャっと行って帰りましょう」
手を差し伸べてみる。
大河はふっと嬉しそうに微笑んだ気がした。
私の手では意味がないと引っ込めようとする前に、大河に引っ張られる。