月とスッポン 牛に引かれて
目的地のホテルに着けば、常務がエントランスに立っておられます。
車が止まり次第、すぐに降りドアを開けようとすると、常務が手で静止を促され
「ご苦労様様です。通常勤務に戻って下さい」
とお言葉を頂きました。
軽く頭を下げ、その場を立ち去ろうかと思いましたが、この場に留まり常務を見送る事にしました。
常務がドアを開ければ勢いよく女性が降りてきます。
飛びかかる勢いでしたが、常務がうまく受け流しエレガントにエスコートをしてロビーへと入っていきます。
なんだかちょっとだけ良いモノを見た気分になりました。
さぁ、私も中へと入りましょう。
今年の労いの挨拶から始まり、
息子で在られる大河さんが退職する常務の席に座る事、離れて暮らしていたお嬢様の海様が常務の右腕と名高い本庄慶太郎秘書室長と婚約する事
が改めて発表された。
歓談の時間となり、多くの方が常務や海様と話がしたくて、距離を見計らっているようです。
その中、先程の女性が海様と仲良さそうに話しているいらっしゃいます。
海様の為に招待した方だったようです。
老婆心でしょうか?
他人ながら退屈はしていないようで安心いたしました。
車が止まり次第、すぐに降りドアを開けようとすると、常務が手で静止を促され
「ご苦労様様です。通常勤務に戻って下さい」
とお言葉を頂きました。
軽く頭を下げ、その場を立ち去ろうかと思いましたが、この場に留まり常務を見送る事にしました。
常務がドアを開ければ勢いよく女性が降りてきます。
飛びかかる勢いでしたが、常務がうまく受け流しエレガントにエスコートをしてロビーへと入っていきます。
なんだかちょっとだけ良いモノを見た気分になりました。
さぁ、私も中へと入りましょう。
今年の労いの挨拶から始まり、
息子で在られる大河さんが退職する常務の席に座る事、離れて暮らしていたお嬢様の海様が常務の右腕と名高い本庄慶太郎秘書室長と婚約する事
が改めて発表された。
歓談の時間となり、多くの方が常務や海様と話がしたくて、距離を見計らっているようです。
その中、先程の女性が海様と仲良さそうに話しているいらっしゃいます。
海様の為に招待した方だったようです。
老婆心でしょうか?
他人ながら退屈はしていないようで安心いたしました。