仮婚クローバー〜副社長は初恋の秘書にご執心〜
(あ、誰か来た……)
「はい」
私は返事をして立ち上がると、すぐに副社長室の扉を開けた。
「恋先輩〜お疲れ様です~ぅ」
「え、未希ちゃん?」
「ちょっと見積引継ぎで聞きたいことあってきました~、あ、副社長いないんだぁ」
そう言うと未希は副社長室をしげしげを眺めながら、私のパソコンをのぞき込む。
「ちょっと……」
私はすぐに名簿を片付けると、パソコンの画面を未希に見られないようにロックを掛けた。
「へぇ~早速、副社長から秘書業務任されてるんですね~」
「そんなことより、見積の話って?」
「あぁ、恋先輩から急遽メイン担当で引き継ぐことになったレストランの改修ですけど~お色味ってチョコレートブラウンでいいかなって」
「あ、それなんだけど個人的には両方の見積書とカラーサンプル、プレゼンシート用意して
お相手に選んで頂いたらって思うんだけど」
「え~、どっちが選ばれるかもわかんないし、そもそも〜どっちも選ばれないかもしれないのに提案レベルでそこまでする意味あります~?」
私はいら立ちをぐっと抑えると未希と視線を合わせた。
「はい」
私は返事をして立ち上がると、すぐに副社長室の扉を開けた。
「恋先輩〜お疲れ様です~ぅ」
「え、未希ちゃん?」
「ちょっと見積引継ぎで聞きたいことあってきました~、あ、副社長いないんだぁ」
そう言うと未希は副社長室をしげしげを眺めながら、私のパソコンをのぞき込む。
「ちょっと……」
私はすぐに名簿を片付けると、パソコンの画面を未希に見られないようにロックを掛けた。
「へぇ~早速、副社長から秘書業務任されてるんですね~」
「そんなことより、見積の話って?」
「あぁ、恋先輩から急遽メイン担当で引き継ぐことになったレストランの改修ですけど~お色味ってチョコレートブラウンでいいかなって」
「あ、それなんだけど個人的には両方の見積書とカラーサンプル、プレゼンシート用意して
お相手に選んで頂いたらって思うんだけど」
「え~、どっちが選ばれるかもわかんないし、そもそも〜どっちも選ばれないかもしれないのに提案レベルでそこまでする意味あります~?」
私はいら立ちをぐっと抑えると未希と視線を合わせた。