Lecker
屋敷を出て空を見上げれば、そこには雲一つない青一色がある。太陽の光が心地よく、シュリュッセルは大きく伸びをした。

「気持ちいいな〜」

いいお出掛け日和である。取ったきのこを入れるためのカゴを持ち、シュリュッセルは森へと向かって歩き始める。森へは何度も足を運んでいるため、どこに何が生えているのか彼は把握している。そのため迷うことなくきのこが生えている場所へ向かう。

森の木々の隙間から太陽の光が差し込み、木漏れ日が生まれている。いくつも作られたスポットライトにシュリュッセルは胸が弾んでいくのを感じた。

「お昼は庭にテーブルを出して、サンドイッチでも作ろうかな」

こんな天気の日にはぴったりである。どんなサンドイッチを作ろうかと頭の中でレシピが浮かんでいった。玉子ときゅうりのサンドイッチ。ベーコンとレタスとトマトのサンドイッチ。サーモンとオニオンのサンドイッチ。苺のサンドイッチ。

(どれもおいしいよね!みんなはどんなサンドイッチが好きなんだろう……)
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