無愛想な末っ子御曹司の溢れる愛
プロローグ
柔らかい光が差し込むセミダブルベッドの上、組み敷いた春音を見下ろす渇望に満ちた眼差しは、時折切なさを宿す。
「兄貴のことが好きなのか?」
消え入りそうな声が春音の心を大きく揺さぶった。
何も答えない春音を前に、端正な顔は悲愴さを帯びていく。
「なんか言えよ」
ぽつりと溢した唇は、ゆっくりと春音の唇に落とされた。
優しく触れるようなキスに、春音の身体から強張りが解けていく。
「嫌、じゃないのか?」
不安げな面持ちで見つめる彼がとても尊い。彼に対してまさかこんな感情を抱くなんて思ってもみなかった。
そう、出会ったあの頃は……
「嫌、じゃない」
そう言って微笑むと、少しだけ骨ばった大きな右手が、春音の頬を優しく包んだ。
「春音……」
低めの声音と艶のある唇が春音の情欲を刺激する。
彼の首に腕を回し、どちらからともなく再度唇を重ねた。触れるようなキスから、啄むようなキス。お互いの気持ちを探るように、確かめるように、段々と深く求め合い絡め合う。
春音の衣服を丁寧に脱がしていく繊細な手つきが愛しい。
熱を帯びた裸体が彼の目に晒された。
「奇麗だ」
「本当に?」
「ああ」
穏やかな表情で、春音の髪を優しく撫でる仕草に、じわりと熱いものが込み上げる。
私は夢見ているのだろうか……
「兄貴のことが好きなのか?」
消え入りそうな声が春音の心を大きく揺さぶった。
何も答えない春音を前に、端正な顔は悲愴さを帯びていく。
「なんか言えよ」
ぽつりと溢した唇は、ゆっくりと春音の唇に落とされた。
優しく触れるようなキスに、春音の身体から強張りが解けていく。
「嫌、じゃないのか?」
不安げな面持ちで見つめる彼がとても尊い。彼に対してまさかこんな感情を抱くなんて思ってもみなかった。
そう、出会ったあの頃は……
「嫌、じゃない」
そう言って微笑むと、少しだけ骨ばった大きな右手が、春音の頬を優しく包んだ。
「春音……」
低めの声音と艶のある唇が春音の情欲を刺激する。
彼の首に腕を回し、どちらからともなく再度唇を重ねた。触れるようなキスから、啄むようなキス。お互いの気持ちを探るように、確かめるように、段々と深く求め合い絡め合う。
春音の衣服を丁寧に脱がしていく繊細な手つきが愛しい。
熱を帯びた裸体が彼の目に晒された。
「奇麗だ」
「本当に?」
「ああ」
穏やかな表情で、春音の髪を優しく撫でる仕草に、じわりと熱いものが込み上げる。
私は夢見ているのだろうか……
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