無愛想な末っ子御曹司の溢れる愛
朝が来て、春音は朝食を準備する。冷凍庫に食パンがあったので、洋食にすることにした。
トーストにベーコンエッグといったオーソドックスな朝食にもかかわらず、美しい所作で口に運ぶ湊人を見ていると、高級ホテルの朝食に見えてしまうのは、きっと、湊人が生粋の御曹司だからなのだろう。
それから春音は湊人のマンションで暮らすようになった。合鍵を渡された時には、なんとも言えない嬉しさが込み上げた。
職場から電車を乗り継ぎ、一時間はかかっていた通勤が、徒歩圏内になった。とてもありがたいことだ。
当直が多く、湊人がいない部屋は、照明がついついてもなんとなく暗く感じた。
春音にとって湊人の存在が日を追う毎に大きくなっていく。
駅方面でなく逆の方に帰って行く春音のことを不思議に思った透子に理由を問われ、これまでの経緯を説明すると、透子はいつまでもニヤついていた。
トーストにベーコンエッグといったオーソドックスな朝食にもかかわらず、美しい所作で口に運ぶ湊人を見ていると、高級ホテルの朝食に見えてしまうのは、きっと、湊人が生粋の御曹司だからなのだろう。
それから春音は湊人のマンションで暮らすようになった。合鍵を渡された時には、なんとも言えない嬉しさが込み上げた。
職場から電車を乗り継ぎ、一時間はかかっていた通勤が、徒歩圏内になった。とてもありがたいことだ。
当直が多く、湊人がいない部屋は、照明がついついてもなんとなく暗く感じた。
春音にとって湊人の存在が日を追う毎に大きくなっていく。
駅方面でなく逆の方に帰って行く春音のことを不思議に思った透子に理由を問われ、これまでの経緯を説明すると、透子はいつまでもニヤついていた。